歩くと足が痛い・しびれる

足が痺れる・痛みがある、片足だけ痛い

足が痺れる・痛みがある、片足だけ痛い 痺れは2つに分けられ、長時間正座した時などによく起こる、ビリビリ・ジンジン・チクチクした「感覚異常」と、力が入りづらくなる「運動麻痺」があります。一方のみ起こることもあれば、2つとも起こる場合もあり、どちらのケースでも神経や脳などの疾患によって起きていることがあります。
足が痺れる、左右片方の足もしくは両足が痛い場合は、早めに当院までご相談ください。

足に痺れや痛みが起きている方はご相談ください

下記のような足の痺れや痛みが何度も起こる、慢性化している場合は、当院までご相談ください。

  • 急に足が痺れる、痛む
  • 正座をした後のような痺れが現れる
  • 足がビリビリ・ジンジン・チクチクと痺れる
  • 歩いていると足がだるくなる
  • 足の感覚がなくなっていく感じがする
  • 足に力が入らない、重い

足の痺れ・痛みの原因

足の痺れや痛みは、脊髄や末梢神経、また脳に関連する問題や内科的な疾患によって引き起こされることがあります。正座の時のように一時的な痺れや痛みであれば特に問題ありませんが、痺れや痛みが長時間続く、徐々に強くなっていく、一時的な症状が何度も起こる、思いつくような原因が無い場合は、すぐに検査・治療を受けることをお勧めします。

足の痺れ・痛みの原因となる疾患

頭に原因がある場合

脳梗塞

脳梗塞とは、血栓などが脳の血管に詰まることで起こる疾患です。 発症すると、痺れや感覚低下、呂律が回らない、身体の左右どちらかに力が入らないなどの症状が起こります。他にも、バランス障害や視覚障害を引き起こすこともあります。

脳出血

脳内を走る血管が損傷して、出血により脳組織に障害が起こる疾患です。 主な症状としては、手足の麻痺、頭痛、吐き気、めまい、言語障害などが挙げられます。

脳動脈瘤

脳動脈瘤とは、その名の通り脳動脈にできる瘤のことで、これが破裂してしまうと、くも膜下出血に繋がります。ただし、現在では脳動脈瘤の原因が明らかになっていません。
脳動脈瘤が破裂していない状態であれば、60%程度は症状が起こりませんが、40%程度の確率で視覚障害や言語障害、知覚障害を引き起こします。また、動脈瘤が破裂した場合、バットで殴打された激しい頭痛、手足の痺れ、光過敏、吐き気・嘔吐などの症状が現れます。

くも膜下出血

脳は3つの膜によって守られています。そのうち2つのくも膜と軟膜の隙間にある隙間(くも膜下腔)で、動脈が破裂し、大量の血液がくも膜下腔に流れ込んだ状態が「くも膜下出血」です。
バットで殴打されたような激しい頭痛、手足の痺れ、言語障害、吐き気・嘔吐などの症状が現れます。

脊椎に原因がある場合

椎間板ヘルニア

背骨は椎骨が重なった状態でできており、椎間板が椎骨同士を繋いでいます。椎間板ヘルニアは、姿勢不良や外傷、慢性的な負荷、加齢などが原因で、椎間板が変性し、突出することで神経を圧迫する疾患です。
椎間板は、首の頚椎、胸の胸椎、腰の腰椎にあります。このうち、腰椎に起きた腰椎椎間板ヘルニアでは、脚やお尻に痺れや痛みが現れることがあります。

脊柱管狭窄症

背骨と呼ばれる椎体の中には、トンネル状の脊柱管があります。脊柱管が狭窄することで神経が圧迫され、様々な症状を引き起こす疾患が脊柱管狭窄症です。 腰部に起こる腰部脊柱管狭窄症では、脚や腰の痺れや痛み、股関節の違和感、間欠跛行、残尿感・尿漏れなどの症状が起こります。

坐骨神経痛(梨状筋症候群)

坐骨神経痛とは、お尻から足先に起こる痺れや痛みの総称で、病名ではありません。原因は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによることが多く、坐骨神経の領域に痛みが出ることが多くあります。

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折とは、腰部にある背骨(椎体)が外傷などで圧迫されて生じる骨折です。腰や背中の痛みが強く、入院が必要な場合もあります。また、骨粗鬆症の方は骨折が複数個所で起こる場合があります。

腰椎分離症

腰椎分離症とは、腰を回す動作、ジャンプ後の着地動作、身体を反らす動作などを何度も行うことで、腰の椎弓(椎体の後方部分)が骨折して分離した状態で、俗に言う「疲労骨折」です。神経を圧迫すると、おしりや太ももの痛みや痺れ、腰痛などの症状が起こります。

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、加齢に伴う椎間板の変性や腰椎分離症が原因で、腰椎にずれが起きた状態です。 神経を圧迫した場合の主な症状としては、下肢の痛みや痺れ、腰痛、間欠跛行などが挙げられます。

椎間板変性症

重量物を持ち運ぶ仕事、激しい運動、加齢などにより、腰椎の間でクッションの役割をしている椎間板が変性する疾患です。 主な症状は腰痛ですが、椎間板により神経が圧迫された場合は、足の痛みや痺れも起こることがあります。

末梢神経に原因がある場合

胸郭出口症候群

主に鎖骨と第一肋骨の隙間である胸郭出口が狭窄することで、その間を走る末梢神経や周囲の血管が圧迫される疾患です。 主な症状としては、腕を上げた際の腕や手の痺れや痛み、だるさなどが挙げられます。 また手の痺れや痛みが出る側の鎖骨の上を圧迫すると強い痛みが生じます。

手根管症候群

手根管とは、手首の内側(手のひら側)にある神経の通り道のことです。手根管には正中神経という神経が走っており、正中神経が圧迫されて、手の痺れや痛み、運動障害を引き起こす疾患を手根管症候群と言います。

内科的疾患に原因がある場合

糖尿病性神経障害

糖尿病とは、血糖値が慢性的に高い状態になる疾患です。糖尿病には三大合併症があり、そのうちの1つが糖尿病性神経障害です。 糖尿病性神経障害は、手足の冷えや痺れ、こむらがえりなどが起こります。また、下痢や便秘、排尿障害、立ちくらみなどの症状も起こります。

ビタミン欠乏

現在の日本は食べ物が豊富にありますが、そのような状況のなかでも、食べずにお酒を飲み続ける、極端な偏食をしていると、ビタミン欠乏を引き起こします。
ビタミン欠乏は神経障害の原因となり、不足しているビタミンの種類によって、手足の痺れや頭痛、めまい、疲労感、息切れ、動悸、下痢、便秘、発汗異常、夜盲症などの症状を引き起こします。

足に痺れ・痛みが起きている方は当院にご相談ください

足に痺れや痛みが起きている場合、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、などの疾患によって症状が起きている可能性があります。 症状が起きている場合は、早めに当院までご相談ください。